先日舌下免疫療法市販後の副作用集計状況が鳥居薬品から発表されました。

 

アレルゲン免疫療法は以前から「皮下免疫療法」といって皮下にアレルゲンを注射することにより行われており、比較的歴史のある治療です。

 

近年では「舌下免疫療法」が登場しました。毎日自宅で服用でき、皮下免疫療法と比べて副作用の頻度も少ないため、幅広い方に普及してきています。スギは平成26年10月、ダニは平成27年12月に発売されました。

 

アレルゲン免疫療法はアレルゲンを徐々に体に慣らしていき、症状の緩和やアレルギー体質の改善が期待できます。徐々に慣らすため治療期間は3年以上毎日行うことが必要になってきます。

 

現在舌下免疫療法はスギダニに対して行うことができ、12歳以上の方が適応になります。

 

舌下免疫療法をした効果ですが、治療前と比較してスギ花粉期に「非常に良かった」が31.3%、「良かった」が37.4%、「やや良かった」が26.3%、「変わらなかった」が5.0%、「悪かった」が0%と報告や、開始初年度で他薬剤の使用がない寛解例が16.8%など報告されています。

 

副作用ですがスギ、ダニどちらも口の中のかゆみや腫れ、口内炎といった口腔内副作用の頻度が多く、特にダニでは半数近くの方にでると報告されています。

ただし症状は軽症のことがほとんどで内服の継続が困難になることはまれです。

 

ダニ、スギともに重篤な副作用としてアナフィラキシー反応があります。今回の報告でも両薬剤ともに数例報告がありました。

 

アナフィラキシーへは起きた時に迅速に対応することが必要です。当院でも治療開始時は医院内で開始いただき、必要な薬剤をすぐに出せるようにしておくなどの対応をとっております。

 

ダニ舌下免疫療法は年中いつでも開始することができます。

一方、スギ舌下免疫療法はスギ飛散期の前後は開始できません。7月~12月が開始時期ですので花粉症にお悩みの方でご興味ある方は是非この時期にご相談ください。

 

 

 

倉敷市児島598-2

小河原耳鼻咽喉科

小河原 悠哉