昨日は岡山で9年ぶりに9月の猛暑日だったようで、9月になったというのに暑い日が続きますね。山陽新聞より
それでも朝や夜の空気感や日没の時刻が早まってきて徐々に秋の気配を感じます。
秋になるとイネ科の花粉症や寒暖差による鼻炎症状の方が増えてきます。
今回は加齢性鼻炎について少し記載してみようと思います。
加齢性鼻炎とは加齢に伴う鼻粘膜の萎縮や機能低下が引き起こす水性鼻漏のみを症状とする状態で病気ではありません。
アレルギー性鼻炎では鼻粘膜が腫れることが多いので鼻閉、後鼻漏といった症状がでますが、粘膜萎縮が原因なのでこれらの症状は認めません。
個人差がありますが60歳をすぎると鼻粘膜の萎縮が徐々に始まるとされています。
萎縮が起こると鼻水を流す能力が低下して溜まりやすくなり、また鼻の中の空間が温められにくくなることにより水性の鼻水が増えます。その結果、水性の鼻が垂れてくることになります。
ラーメンやうどんといった温かい汁料理を食べたときによく症状がでている印象があります。
アレルギーではないためアレルギー性鼻炎の治療薬は効果が乏しいです。
加齢に伴う状態変化のため治療ではなく鼻の中の温度が下がるのを防ぐ対処法になります。
推奨されているのが足湯と一日数回の温生食(39~40℃)による鼻洗浄です。
マスクの着用も有効な場合があります。
また冷えに対する効果がある漢方薬も効果がある場合もあるので、お困りの方は一度ご相談ください。
倉敷市児島柳田町598-2
小河原耳鼻咽喉科
小河原 悠哉