補聴器相談医ご存知でしょうか。

 

補聴器相談医とは、日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医の中で、福祉医療・成人老年委員会が作成した講習カリキュラムのすべてを履修し、認定された者です。補聴器相談医制度は、難聴者がそのコミュニケーション障害に有効な補聴器を適正に選択して使用できるように対応することを目的としています。現在4,000名以上の耳鼻咽喉科専門医が認定されています。(日本耳鼻咽喉科学会HPより抜粋)

 

この相談医はインターネット上で名簿が公開されており、確認することができます。

 

この相談医制度の背景にはわが国における補聴器販売の実態については、難聴者に不利益となる事例が多く発生しており、早急に改善を図る必要があるためとされています。

 

補聴器を販売している場所は補聴器専門店をはじめ、メガネなどの宝飾品販売店、家電量販店でも取り扱われています。

しかし残念ながらすべての販売店できちんと個々の皆様に調整できて満足していただける補聴器を販売できていわけではないのが現状です。

 

当院にも補聴器を購入したものの使わなくなっているなどと相談いただく方が多々おられます。

また、周りの補聴器されている方の満足度がよくないなどの理由で、本来装用が効果的であろう方も装用に躊躇してしまうなどの悪循環も認められます。

 

日本の補聴器所有率は難聴と自己申告されている方の13.5%で欧米などの他の先進国が30~40%であるのと比較して顕著に低い状態です。また満足度は40%程度で、こちらも欧米の70~80%と比較するとかなり低い状態でやはり現状には残念ながら少なからず問題があります。

 

日本耳鼻咽喉科学会としては、

補聴器購入にあたりまずは耳鼻咽喉科医の診断のもとに購入されるべきであり、補聴器販売に従事する者は購入される方に有効かつ適正な補聴器を販売するために、耳鼻咽喉科医の指導を受けるべきとの方針を打ち出しています。

残念ながらコンタクトレンズなどのように処方箋が必要などの義務はないので色々なところで販売されているわけですが・・・

 

補聴器相談医は一定の年数で更新することが必要で、更新には講習会を複数回受講することが必須条件であり、知識のブラッシュアップを行っています。

 

補聴器装用を検討されている方やそのご家族の方へ、販売店ではなくまずは耳鼻咽喉科医にまずはご相談ください。

 



 

 

また補聴器装用しても効果が得られにくい高度~重度の難聴の方には人工内耳という方法があります。今年の10月からその適応が拡大されています。

 

 

すでに補聴器装用されている方も含め聞こえにお困りの方はくどいようですが是非一度耳鼻咽喉科医にご相談ください。

またそのことについて周りに啓蒙いただければ幸いです。

 

倉敷市児島柳田町598-2

小河原耳鼻咽喉科

小河原悠哉